UVプリンターを使ってトートバッグをつくる ~テストという名の本番印刷編~
どうも、前川です。
お待たせしました。トートバッグづくりの続編です。
これまでの結果から、黒い布に、黒に近い色を印刷することはできないことがわかったので、白い布でならこの色が再現できるのかをテストしました。
まず、デフォルトの状態でCMYKを1回出してみました。
黒い布でテストしたときよりは鮮明になりましたが、
やっぱり色が薄い印象。
そこで、レベル補正をしてできる限りデータの色を再現してみました。
何回か試した結果がこちらです。
左から、
① C:0 M:0 Y:0 K:0 コントラスト:0 明るさ:0
※デフォルトの状態
② C:5 M:3 Y:3 K:1 コントラスト:0 明るさ:0
③ C:5 M:3 Y:3 K:1 コントラスト:0 明るさ:0
※印刷データ(pdf)側で色調補正
④ 写真:C:5 M:3 Y:3 K:1 コントラスト:0 明るさ:0
額縁:C:1 M:0 Y:3 K:1 コントラスト:2 明るさ:0
※パーツごとにデータを分ける
②は全体的に濃くした結果。
③はプリンター設定ではなくデータ側で色調補正を試みましたが、失敗(②との差ががわからない)。
④では、プリンター設定で全体の色を変えると、たとえば「赤くしたくない部分が赤くなってしまう」現象が起こってしまうので、パーツごとにデータを分けてそれぞれレベル補正をかけました。(③の額縁は赤みが強いが、④の額縁は青みがある。)
これが一番再現性の高い結果となりましたので、この④の布をつかってバッグをつくります。
***補足***
布を印刷台にセッティングする方法について補足です。
印刷台は約335×310mm、印刷可能範囲は305×280mmなので、
ベニヤ合板を同じサイズ(中心合わせ)でくり抜き、台と枠をつくります。
これらがしなったり歪んではいけないので、ベニヤ合板は9mmと厚めのものにしました。切断にはレーザー加工機を使用しています。
この台に両面テープをつかい、布をシワなく貼り付けます。
印刷台に枠とともにセットしたら、マスキングテープでがっちり固定します。
布の端にも貼るのをお忘れなく。でないと、ノズルが引っかかってインクがついてしまいます。
布が大きくはみ出す場合は、布をまるめて印刷台の下に収まるようマスキングテープで固定すればOK。
以上の方法で、布にきれいに印刷することが可能です。
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次回、いよいよバッグの縫製編です。