UVプリンターを使ってトートバッグをつくる 〜テスト印刷編〜
滞在4日目、前川です。
前回の続き。
UVプリンターをつかった印刷、いよいよ実践です。
トートバッグは白・ワイン・黒(本当は限りなく黒に近い紺色ですが・・・)の3色をつくる予定。
デザインは白インク印刷をする前提なので、
この中で白インクの乗りが一番わかりやすい布からテストします。
そう、黒色です。
まずはこのロゴをテスト印刷してみます。
白インクで印刷したい部分は、イラストレーターのスウォッチで特色にしなければなりません。
ところが、わたしのデザインデータはPhotoshopで作られたラスターデータ。
そこで、Illustratorの画像トレースをつかってベクター化しました。
しきい値を調整してできる限りオリジナルに近い精細なパスにします。
パスを指定の特色にしたら、いざ印刷。
ところが、結果はこうなりました。
う〜ん、なんか違くない?
先ほどのデータは一見すると問題ないようですが、特色を使っていない白ベタのパスがありました。これのせいでいたるところが塗りつぶしに…
余分なパスを削除して再チャレンジすると、画面通りに印刷されました。
でも、インクが薄いのが気になりました。
UVインクって意外とサラサラした仕上がりになるんですね。
てっきりUVレジンみたいにぷりっと厚盛りになるんだと思ってました。
インクが薄かったので、もう一度上から印刷してみます。
色々試した結果がこちら。
1段目が、白インク1回 + CMYKインク1回
2段目が、白インク1回
3段目が、白インク2回 の結果です。
う~ん、どうしても布の色が透けてしまう。
白インクは最低でも2回は重ねた方がよさそうです。
次回、本番データで実践です。
***あとで知ったことですが、Roland社のUVインクは半透明だそうです。***
(不透明なインクを製造しているメーカーもあるとのこと。)
布はインクをよく吸収してしまうため、より一層色が薄くなるようです。