古き良きお屋敷「小林家」の見学 〜前編〜
こんばんは。前川です。
今日は役場の方達と一緒に、「小林酒造」創業者の生家である、明治時代に建築された「小林家」を見学してきました。
今回、観光でいちばん楽しみにしていたのが小林家の観覧でした。
なぜなら、わたしは20代女子にしてはめずらしい? 大の「古物好き」だからです。
日本なら明治モダン・大正ロマン・昭和レトロ、ヨーロッパのアンティークやヴィンテージ、ブロカント。
それぞれ味わい深くて好きなため、美術展に足を運んだり、少しずつ古道具屋で収集なんかもしています。
そんな折に「有形文化財となったお屋敷を見学できるツアーがある」と聞き、
思わず飛びついてしまいました。
わたしが参加したのは「商家の暮らしコース」。
小林家の「守りびと」による丁寧なガイドを聞きながら、邸宅内を順番にまわります。
時代背景の解説から、蔵元ならではの暮らしやちょっとした小話を話してくださり、
たいへんためになる時間でした。
今回のブログでは、写真撮影OKのものをご紹介。
こちらは酒器が展示されている客間です。
盃にはおもしろい形のものがたくさんあるんですね。
天狗やひょっとこ、表情がみんな愛らしい。
お酒を注ぐとうぐいすの鳴き声が響く「うぐいすとっくり」や、お酒を飲むと鳴き声が鳴る「うぐいす盃」なるものをはじめて見ました。
笛の原理で、うまい具合に穴が開けられているようです。
なんて雅なんでしょう。日本人の遊び心に恐れ入りました。
それにしても、どうしてわたしたち若者はこんなにおもしろい文化を知らないのか・・・
奥が深いよお酒の世界。
そして、重箱にあしらわれている象嵌装飾のなんて美しいこと!
飾り格子から差し込んだ光が、ちょうどいい塩梅に貝を照らしていました。
和ろうそくの、凛とした佇まいにも惚れてしまいます。
華やかな茶器。品のある色合いが目を引きます。
ガイドツアーが終わると、
いろりを囲んでお茶と甘酒、和三盆の干菓子をいただきます。
甘酒は噂に聞いていた通り、どろっと濃くて、とっても甘くて飲みごたえがありました。
そしてかわいいのがこの干菓子! 見ているだけでしあわせになれる、このお顔。
甘酒も干菓子もお土産として販売しているので、どれだけ買うか悩ましいところです。
今度また伺いたいと思っているので、本日はここまで。
後日「小林家」レポの後編をお送りします。
それではまた。